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絵を始めたこと

  私は今まで映像やインスタレーション最近始めたを主に作っている。
インスタレーションにはスペースは必要だし、観客の存在が必要不可欠である。
世界的パンデミックによって、展覧会はなくなったり、海外に行くことも制限された。
この環境で作品を作り続けることについて改めて考えた。
どこでも作りたい時にできるメディアに目が向いた。

その一つには映像があった。
映像は今までも作っていたが、2020年は今までとは違って一人、または二人で制作できるものにした。
自分も出演したし、撮影もした。

もう一つ、絵も描いてみた。
絵は、どこでも、誰でも、一人でも、観客がいなくても、

電気がなくてもできる。

どんな人にも開かれたメディアである。
病気になったり、貧乏になったり、弱ってもできそうだ。
こんな世の中になって、自分にある弱さをもっと認めてもいいと思った。
弱さがあることを認める。
繊細な今まで見えなかったことに目を向けたい。
小さな傷に敏感になる。
ひび割れていたり、破れていたり、擦れたり、か細い引っ掻きでできるものが良い。
弱さが表面に滲み出でるものがいい。
それにしては表面に現れた表現はまだまだ強いかもしれない。
絵には、逃げている人、花、道、爆発をモチーフにした。

これらはまだ作品にはならないかもしれない。
私のここのスタジオでの創作はまだ過程の途中にある。

アジアの女性アーティスト:ジェンダー、歴史、境界

アジアの女性アーティストデータベースに掲載されました。

このサイトは美術史家であり、美術批評家である小勝禮子さんによって立ち上げられたものです。

綺麗なページにしていただいています。テキストは以前、批評家である高嶋慈さんに書いもらったものに加筆修正を加えていただきました。
掲載されている他の女性アーティストの作品も興味深いので覗いてみてください。

女性のアーティストだけのデータベースは稀少です。時代の流れによってこれもまた変わっていくのかもしれませんが、現在はフェミニストが受け入れられている時代な気がします。

翻訳は、One to One Performance Festival ‘WROUGHT’ でもお世話になった庄子萌さんです。

 

稲垣智子 INAGAKI Tomoko