Blog | 2026

稲垣智子作品上映 面影 | Passage

2026年8月6日から23日までmonade contemporary で行われる上映会のご案内です。
久しぶりの京都での展示です。お盆を挟む時期の上映になりますので、なんとなく作品のセレクトやタイトルを意識をしました。
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稲垣智子 作品上映 面影|Passage  *English below

会場 monade contemporary | 単子現代

会期 2026年8月6日(木)~8月23日(日)

オープン時間 木・金 18時~23時/土・日 14時~19時

イベント 8月16日(日)15時~16時 アーティスト・トーク
※ワンドリンク・オーダー

詳細 https://monadecontemporary.art-phil.com/?p=1640

概要
monade contemporary では、稲垣智子の過去作品と、10年以上続くライフワークの映像を上映します。

いくつもの扉を開き歩み続ける道の途中で立ち止まり、自分と似て非なる誰かと言葉を交わし、いつかの記憶の輪郭をなぞる。

併設カフェみずうみでは、その水面に面影をのぞむ飲みものと、記憶の地層に眠る言葉のクッキーをお出しします。

コーディネーター
みずうみ

展示作品

《此方彼方》(2024)
Tomoko Inagaki, Konata Kanata (This way and that), 2024

《Project ‘Doors’》(2013-)
Tomoko Inagaki, Project Doors, 2013–

Tomoko Inagaki: Screening
Omokage | Passage

monade contemporary| 単子現代
August 6 (Thu) – August 23 (Sun), 2026
Thu–Fri: 18:00–23:00
Sat–Sun: 14:00–19:00
Artist Talk August 16 (Sun), 15:00–16:00 *one drink order required
https://monadecontemporary.art-phil.com/?p=1640

monade contemporary is happy to present a screening of selected works by Tomoko Inagaki, together with a moving-image work from her long-term project that has continued for more than a decade.

Along the path of opening one door after another, we pause for a moment, and exchange words with someone who resembles us yet remains another, tracing the contours of memories from another time.

At Cafe the LAKE to Eat Words in a Book, visitors can enjoy drinks that reflect the traces of Omokage | Passage upon the water’s surface, accompanied by cookies inscribed with words resting in the geological layers of memory.

Coordinator: Mizuumi

KOBE STUDIO Y3での展示 | I lie

現在、KOBE STUDIO Y3で開催中の「ARTS STUDY関連企画 OPEN CAMPUS」に参加しています。

この展覧会は、ARTS STUDYの関連企画として開催されており、AOTO Artにもアートの遠足で秋には参加者のみなさんが訪れてくれる予定です。

ARTS STUDY関連企画 OPEN CAMPUS
会期:2026年6月13日(土)〜6月28日(日)10:00〜19:00(月曜休館)
会場:KOBE STUDIO Y3 4Fギャラリー(海外移住と文化の交流センター内)

参加作家:秋山伸、稲垣智子、植松琢麿、榎忠、仮 ( )-karikakko-、杉山知子、さくまはな、林葵衣、松平莉奈、松永亨子、山内庸資、山下和也、山根明季子

主催:C.A.P.(芸術と計画会議)
助成:公益財団法人 神戸文化支援基金

私は、《Project ‘Doors’》と《I lie》シリーズを展示しています。

《I lie》シリーズは、写真と鏡を用いた作品です。

両開きのフレームの片側には鏡、もう片側には写真が収められています。写真はこの場所を撮影したものですが、過去の風景をイメージしたものをもとにしながら、その中には現在を同時に写します。

写真は演出されたものでありながら、まるで真実であるかのように振る舞います。

今回展示しているKOBE STUDIO Y3は、「海外移住と文化の交流センター」の中にあり、1928年に国立移民収容所として開設されました。
深く長い歴史を持ち、それだけ多くの人の記憶や移動の歴史が重なる場所でもあります。

そこには、過去の時間だけでなく、今も続いている時間と空間があります。

作品の中には、過去のイメージ、制作された時点の現在、展示空間の現在、そして鏡に映る鑑賞者自身の現在が重なり合っています。

鑑賞者が作品の前に立つとき、そこには一つの現実だけがあるわけではありません。
写真が示す時間と、鏡が映す時間、自分自身が立っている現在が交差し、それぞれが互いを静かに書き換えていきます。

この場所の歴史や記憶、そして自分自身の現在を重ね合わせながら、ご覧いただければ嬉しいです。

2026年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
皆さまにとって、この一年が平和で、豊かな時間に満ちたものになりますように。

2025年は、ひとつの役割を終え、
次の場所へと移る一年でした。
OAG Art Center Kobeでの時間を経て、芦屋に、AOTO Artという新しい場が立ち上がりました。

作品を「見る」ことだけでなく、そこに身を置き、時間を過ごし、考え、少し立ち止まること。
AOTO Artは、そうした感覚が日常の中に入り込むための、ひとつの試みとして始まっています。

オーナーさんとの出会いから一年も経たないうちにこの場がかたちになったこと、
その過程に寄り添ってくださった方々、そしてこれまで支えてくださったすべての方に、
心より感謝しています。

2026年は、自分自身の作品とこの場のあいだを行き来しながら、急がず、答えを決めすぎず、
世界観を深め、芸術がもつ「問い」の力を、あらためて確かめていく一年にしたいと考えています。

アーティストとしての活動、
AOTO Artという場、
そして社会との関わりとして続けてきたARTCAの実践も含め、
それぞれを切り分けるのではなく、ひとつの流れとして、深めていけたらと思います。

2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。

写真は2025の年末に撮影した、Project’Doors’の2025年バージョンです。今年はどこで撮影するのでしょうか?