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Artist Talk at MAWA2

7月13日にトークが終了しました。
ウィニペグの人たちは、6月から9月まで夏休み休暇の人が多く、参加者は少ないのではないかと言われていたのですが、たくさんの方に来ていただきました。
ありがとうございました。

photo by Michelle Pichette

トークは約1時間。
質問もいろいろ出て答えるのも楽しかったです。

大学生時代から作品の流れ、その時に起こった世界や日本の事件を交えてお話ししました。

私の印象では、Seaの作品が皆さんの関心を引いたようです。
ウィニペグの冬は長く、美術館やギャラリーの作品を見ても、刺繍やニットの女性の仕事が作品にも現れていると感じました。
そんな中、私の編んでいくパフォーマンスの作品に皆さんの関心が向いたのかもしれません。

良き時間を一緒に過ごせたこと嬉しく思います。

関連ブログ
https://tomokoinagaki.com/blog/574/
https://tomokoinagaki.com/blog/567/

Artist Talk at MAWA


アーティストトークのお知らせです。
I am having an artist talk on 13th July 2022.

Wednesday, July 13, 2022
6:30pm – 7:30pm
MAWA, 611 Main St, Winnipeg, MB
detail:https://mawa.ca/events/tomoko-inagaki-artist-in-residence-artist-talk-2
Tomoko Inagaki (Osaka and Kobe, Japan) is MAWA’s artist in residence for the month of July, 2022.

Tomoko Inagaki lives and works in Osaka and Kobe, Japan. Her work explores gendered experiences of life, death, nature and artificiality through installation, video, photography and performance. While in Winnipeg she will continue her annual Doors project, a video performance of opening and entering that has been ongoing since 2013. She will also work on a new pandemic-related video work, Protective Screen.

アーティスト・イン・レジデンス@MAWA、ウィニペグ/カナダ


日本を7月4日に出発し、カナダ、ウィニペグのMAWAというアーティスト・イン・レジデンスに来て4日目になりました。

今回私が滞在するのはMAWAという施設です。
MAWAはMentoring Artists for Women’s Artの頭文字をとったものです。
ここでは展示スペースとレジデンス施設があります。

こちらは私が滞在している部屋です。上の銀のパイプはエアコンです。日本ではなかなか見ない光景。


窓からの風景です。
隣にホームレスのシェルターがあるのですが、いろんな人がいるので、夜遅くなると外出は気をつけるように言われました。

MAWAは珍しい試みで、女性のアーティストの作品制作を続けていくためのメンターシッププログラムをしています。
メンバーも年齢が高めで、女性の先輩アーティストが若手を支える構造ができています。
女性アーティストとノンバイナリーのサポートもしており、ジェンダーに柔軟であることが窺えます。
カナダは2005年から同性婚が合法化されていて、同性婚が当たり前になっている社会です。
夫婦別性さえ、まだ叶わない日本では驚きの状況ですね。

こちらは私も紹介されているニュースレターです。

カナダの広い場や、自由な空気を得て、いろいろ考える機会を持てて良かったと思っています。
7月末あたりまでおります。

川久ミュージアム「アーティストインレジデンスプログラム2022」

ホテル川久で行われたアーティスト・イン・レジデンスに参加しました。

私は5月9日から6月2日までの滞在で、今まで幾つかのレジデンスを体験していますがステイ先のホテル川久はとても豪華なものでした。
しかも、部屋の窓から海が望めるという自分がいつかは住みたい環境。

恵まれた環境だからか、新作一つの制作のはずが作品数が二つに増えました。
そのためかなり制作に集中した日々を過ごしました。


画像はホテルの人々にどんな作品を作るか説明しているところです。
ホテルの方々は写真で見るとピシッとしてるのですが、とても暖かく、ホテル川久は私にとって何度も行ってみたいところになりました。
アーティスト、それを支える人々との新しい出会いもあり、レジデンスは素敵な時間でした。

制作には、友人、家族まで手伝っていただきみんなに支えられ作品は完成しました。

詳細

第48回日本映像学会でAIRについての発表

6月5日に第48回日本映像学会発表を無事に終えました。

場所は京都大学でした。

学会発表は初めてで他の人がどんな発表をしているのか気になる中、発表が一番最初の回だったので、自分の前に見ることができず、発表を終えました。

タイトルは「場がもたらす作品の変化と寄与ーアーティスト・イン・レジデンスにおける自身の映像《パーテーションズ》の変容」というものでした。

同じコンセプトで作られた《パーテーションズ》と《Whiteout》を比較し、アーティスト・イン・レジデンスの影響を映像作品の上に見るという内容です。

その3日前に白浜の川久ミュージアムのレジデンスから帰ってきて、7月にまたカナダにレジデンスに行くという、レジデンスづいている2022年です。

学会では久しぶりに会えた人もいて嬉しい再会でした。

CASと+1 artの狂転体展を終えて

狂転体展。+1artからCASへの巡回です。狂転体展について私は参加して初めてどんなものか知りましたが、知る人ぞ知る展覧会らしく、昔、どこそこで狂転体展を見たことがあるなどと聞きます。歴史の長い展覧会であるようです。私は今回参加して、そのコンセプトよりも惹かれたことは、アーティストやクリエイターに遊びの場を与える展覧会だなと思いました。アートスペースや、ギャラリーでの展示は重要な機会なので、真剣になってしまいがちなのですが、この展覧会ではいつもの作品を離れて、他のクリエイターと混ざって、ごちゃ混ぜになって活動ができるのではないかと。そう考えると私の作品はまだまだ遊び足りませんが、気に入ってる作品ではあります。

狂転体展@CAS、大阪

3月に+1 artで行われた狂転体展の巡回展が、CASの新スペースで始まりました。

私の作品は同じ作品がひとつですが、角度を変えて展示しているため、見え方が異なります。
もう一つの作品は、場所によって写真を変えるので、今回の方がわかりやすい作品になっています。
+1 artを見た人にはわかるかな。
場所が変わると同じ作品もガラッと雰囲気を変えるものですね。

4月30日(土)16:00からはアーティストトークがありますので、ご興味のある方はお越しください。参加費は¥500です。

私はその日は残念ながら参加はできませんが、美術家以外の方、デザイナー、和菓子職人、音楽家などの方も展示する豊かな展覧会ですので、さまざまな人にも楽しんでいただけると思っています。

会期 2022年4月16日(土)~4月30日(土) 14:00-19:00 火・水休み
場所 CAS
オープニングレセプション:4月16日(土) 17:00~¥500(1ドリンク付き)
アーティストトーク:4月30日(土) 16:00~(参加費¥500)
詳細 http://cas.or.jp/2022/Kyotentai/index.html

参照 狂転体展@+1 art

美術作品を持つこと

美術作家ですから、やはり芸術が好きで、いいと思う美術を保有したいという気持ちがあります。
自分の作品の保管だけで大変なので、他の人の作品を持つということは最小限にとどめたいと考えています。
それでもどうしても欲しくなる作品があったりします。

私が興味があるのは、日本で美術の歴史に残りそうな作品(ほとんど持っていないけど)。
あとは有名無名に関わらず当たり前ですが惹かれる作品です。
ジャンルは絵画や版画が多いです。
展示を見てその日初めて知った作家さんの場合もあります。
自分の日常と異なる空気を纏い、その世界に誘ってくれるような作品に魅力を感じます。

アートフェアでは若い作家さんの作品が売れているそうです。
現代美術はそういう傾向があります。
その後の作家さんの未来の作品を気にしてほしいし、
本当は若手だけではなく中年以降も作り続けている人の作品の素晴らしさも発見してほしいと思います。

作品を購入したことがない人も多いと思います。
作品購入には、アートフェアやギャラリー、作家さんに直接話をする、またはオークションなどの方法があります。
私は今回初めてオークションに参加し、落札しました。
オークションは意外に気軽な方法かもしれません。

オークションであったパイロットプラント展で私も初めてオークションで落札しました。
思っていたより簡単で、購入するときも駆け引きがあるので、ワクワク感があって好きな人は好きかもしれません。

私も気に入った作品を購入しました。これらのどれかです。

大野浩志さんの絵画作品、Transfer2022のシリーズ


瀧弘子さん『沈む船』

リストを見てあらかじめ決めて、実際に見て決めましたが、どの作品にするかは迷いました。
展示を見て、リストの時はピンとこなかったものでも、実際に見ると好きな作品もありました。
素材感とかサイズ、実際に作品は見ないと本当の良さはわからないです。

私の作品も落札されました。
誰かはわかりませんがとても嬉しいです。

私の作品が購入され、そして私も作品を購入する。良い循環が生まれるといいなと思いつつ。

日比谷OKUROJIアートフェアにて映像上映中

日比谷OKUROJIアートフェアにて「愛の無表情」を上映中です。
The Third Gallery Ayaの作家として出ています。
https://www.hibiyaokurojiartfair.com


今回英語字幕をつけてさらにくさい台詞回しが視覚化されるようにもなりました。
パートナー探しや婚活中、一人でいるにしろ、これからの人生をどういう単位で生きるかと考えた人にはさまざまな意味で考えるというか、刺さる内容ではないかと思っています。
3分30秒の短編映像です。

上映の詳細はこちらになります。(日比谷OKUROJIアートフェアHPより)

+1artで狂転体展が始まりました。

昨日から狂転体展という名の展覧会が大阪、谷町6丁目にあるギャラリー、+1 artで始まりました。

狂転体 展
場所:+1 art
会期:2022年3月9日(水)ー26日(土)  PM 12〜7(最終日 〜PM5) 
休廊日:日・月・火 休廊
パフォーマンス:3月26日(土) PM 3時〜 無料 要予約(sasaokatakashi@gmail.com)

私は鏡と写真を使用したトリッキーな作品を展示しています。
シリーズとしてはデカルコマニーシリーズと同じ作りです。
写真は人物ではないというのが、いつもと違います。
見ていただいた方の感想を聞くと本物と思ってしまうようです。
なんの事やらって感じですよね。興味がある方は是非お越しいただければ幸いです。

狂転体とは?と思う方が多いと思います。
私も最初そうでした。

もともと「狂転体」は、1977年に結成されたグループで、1983年に活動を休止されたようです。
『シュルレアリスムの再認識』をテーマにメンバーが入れ替わりながらワークショップが続けられています。
メンバーは美術作家だけではなく様々な分野の方々ということもあり、今回も音楽家の方や、老舗和菓子屋さんもメンバーとして入っています。

今回はその主要メンバーであった、柴辻秀彦、鬼頭俊、笹岡敬に加え、石田嘉宏、稲垣智子、岡本奈香子、松尾藤代、明界要介も加わりました。
かなり実験的な展示になっています。
是非、お越しください。

+1artでの発表後、奈良県桜井市の元寿司屋、大阪のCASでも展開を予定しています。