Blog

稲垣智子:6月の予定(2024)

こんにちは、6月のお知らせです!もう1年の半分です。早いですね。

アートディレクターを務めるOAG Art Center Kobeでも、先月は、佐藤由輝さんによる鑑賞と対話 「うるしを愛でる うるしを眺める」OAC自然農法庭部+neru企画を行いました。
自然農法庭部で庭に興味を持ってきた方も、アートのイベントで繋がることで、作品への関心に広がりを持ったと感じました。

私自身も、漆という素材について知ることができ、なかなか高級で扱いづらいんじゃないかというイメージがあったのですが、魅力に気づき身近に感じました。

6月も、センターではneruが企画の山田沙奈恵さんのイベントがあります。
まだ試作段階を横目に見ていますが、すごく丁寧に制作していて、私も応援したくなります。

さて、私は運営の他に、アートを教えています。
★ 教える日
大人も子どもも教えています。
ここでは大人クラスのみの紹介です。現代美術を学びたい人もどうぞ!

@ARTCA芸術教室(岸和田) https://www.art-ca.com/kishiwada
木曜日:6、20日
土曜日:8、15、22日
日曜日:9、23日
@OAG Art Center Kobe(神戸、岡本) https://oagartcenter.com/classes/
水曜日:5、19日
日曜日:2、16日

★ 稲垣がサポートするイベント 
・実験会 山田沙奈恵「わすれやすい私、たちへの避難指示」neru企画
日程:・6.2 (日) 実験会 16時開始
   ・6.3 (月)  オープンスタジオ(15:00ー18:00)
詳細:https://oagartcenter.com/sanaeyamada/
場所:OAG Art Center Kobe
その他:無料、誰でも参加可
内容:山田沙奈恵氏の制作の途中段階を公開します。試作を鑑賞しながら、作品形態や鑑賞方法、また作品のテーマである「心の避難訓練」などについて参加者と意見交換を行う実験会です。

★ その他のお知らせ 
インスタグラムも最近は活用をしています。よかったら見てください。
稲垣智子インスタグラム

6月は私の大好きな演出家インバル・ピントの作品を見に行くので楽しみです。
その他にも展覧会と音楽で心の栄養をつけて、センターの芸術の秋の準備に備えます。

地域における芸術の支援と貢献

私が住んでいる神戸のすぐお隣の駅には、凱風館というところがあります。
そちらは、普段は合気道をしている道場なのですが、週に一回ほど寺子屋ゼミという、思想家の内田樹先生による学びの場が開かれています。

私は2019年ごろから、ゼミ生として通わせていただいていますが、昨日は、久しぶりにゼミで発表の機会を持ちました。
私が選んだタイトルは、「地域における芸術の支援と貢献」です。
OAG ART Center Kobeを昨年から運営する中で、地域における芸術を考えていきたいということから選んだタイトルでした。

地域ということにおいては、美術家としても、昨年、一昨年とアーティスト・イン・レジデンスで、アメリカ、カナダ、それぞれ1ヶ月滞在する中で、システムの違いをまざまざと見せられたということもありました。
2023年にカナダのウィニペグにあるMAWA、2024年にNY州にあるART OMIでの経験も踏まえてお話ししました。

この二つの施設の経験をもとに、日本で地域における芸術の支援と貢献をどのようにしたらいいのか自分なりにまとめました。

内田先生は、平田オリザ氏と豊岡市の関係性について紹介をしてくれました。
平田氏は「小さな世界都市」をヴィジョンに、中貝宗治・前市長のもと、「文化・芸術によるまちづくり」を着実に進め、2014年に開館した舞台芸術のアーティスト・イン・レジデンス施設「城崎国際アートセンター」をはじめ、「豊岡演劇祭」、そして2021年には兵庫県立芸術文化観光専門職大学がオープンしたそうです。
10年も経たない間のこの広がりは、芸術が街を変えていく良い実例です。

しかしそうは言っても、公共と結びつくというのはなかなかすぐには難しいことです。
まだ公共の協力がない中では、どうしていくか。

内田先生には、市民レベルのカウンターカルチャーとしては、人文系私設図書館「Lucha Libro(ルチャ・リブロ)」を開いている研究者青木真兵さんのように家を開くという試みも教えてもらいました。

何かを積み上げていくには、大きな石と小さな石の組みわせ技なんだなと思いました。

他にもゼミ生からもいろんな意見が出ました。
豊かな学びの場でますます考えさせられる、そして、やっぱり動かなきゃという良い刺激になりました。

レジュメも記録のために上げておきます。
地域における芸術の支援と貢献small

カナダのレジデンスについては、AIR-Jで書いているのでもしご興味がある方は読んでください。
https://air-j.info/article/reports-interviews/air_and_i_09_tomoko_inagaki/

2024年5月半ばのお知らせ

5月半ばを過ぎたお知らせになります。
5月は大好きな月です。今月は素晴らしい出会いもありました。
私の出会いは、いつか皆さんと、アートイベントとしてシェアできたらと思っています。

5月2日は、立命館大学の国際色豊かな学生さんが集まる授業で「ポートレートと選挙」というワークショップを行いました。

説明で日本語と英語を両方使うのは、話の流れが途切れてしまうので、勢いと工夫が必要だと思いました。
学生さんが作った選挙ポスターの作品は、新鮮でユニーク、興味深いものが多かったです。
二人ペアで行うので、お国柄の違いも理解し合えたら豊かな時間になったと思います。


これは鴨江アートセンターでワークショップをしたときに作ったサンプルです。10年くらい前もの。
学生さんのポスターは、もっとデザインされたものもあれば、本物のようなものもありました。アプリで自由に作っていたのが印象的です。

5月14日には、私もお手伝いしたイベント、OAG Art Center Kobeで、漆工作家、佐藤由輝さんによる「うるしを愛でる うるしを眺める」が行われました。
OAC自然農法庭部とneru企画が協力した企画で、多くの方の興味津々な質問と対話を聞いていて、たくさんの方が漆という素晴らしい素材を、以前より身近に、そして優れた素材であることを感じたことが窺えました。

5月後半は、私事ですが、思想家の内田樹氏をご存知でしょうか?
たくさんの本を出版されているのですが、合気道もされている思想家です。
内田先生が行う寺子屋ゼミで発表をします。
どんな発表になるのかまだ的を絞りきれていないのですが、大枠はもちろん芸術ですが、自分も学べる内容にしたいと思います。

稲垣智子:5月の予定(2024)

こんにちは、GWが楽しみな時期ですね。
先月の4月は色々始まる季節ということで、気持ちを新たに私はHPのブログの活用をしだしました。

先月は、OAG Art Center Kobeで種まきイベントを行いました。
多くの人に関心を持っていただき、自然や土に興味を持っておられることが意識できました。

5月の私の楽しみは、立命館大学でアートのワークショップをすることです。
国際的な顔ぶれのクラスでもあるので、日本語、英語で行います。
久しぶりの英語の授業です。テーマは「ポートレイトと選挙」。
選挙ポスターを通して、ポートレイト、パフォーマンス、コンセプトを学べたらと思っています。

アートディレクターを務めるOAG Art Center Kobeでも、今回はneruと企画、そして、絵画レッスンのイベントを行います。

★ 教える日

大人も子どもも教えています。
ここでは大人クラスのみの紹介です。現代美術を学びたい人もどうぞ!

@ARTCA芸術教室(岸和田) https://www.art-ca.com/kishiwada
木曜日:9、23日
土曜日:11、18日
日曜日:12日

@OAG Art Center Kobe(神戸、岡本) https://oagartcenter.com/classes/
水曜日:1、15日
日曜日:5、19日

★ 稲垣がサポートするイベント 

① 鑑賞と対話 佐藤由輝「うるしを愛でる うるしを眺める」OAC自然農法庭部+neru企画
日時 :5月14日(火) 13:00~16:00ぐらい
場所:OAG Art Center Kobe
その他:無料、誰でも参加可* 日本語/希望者には英語可
    *参加希望者は下記のフォームでお知らせください。
詳細:https://oagartcenter.com/neru_yukisato/
OAC自然農法庭部の副部長をしていますので、イベントのサポートをいたします。

② 1日絵画レッスン 「木々、野草を描く」講師:福重明子、ときどき?稲垣智子
5月19日日曜日 時間未定
OACのお外で絵を描くイベントです。
福重明子さんの作品はこちら
詳細は、決まり次第OAG Art CenterのHPに掲載します。

★ その他のお知らせ 
インスタグラムも最近は活用をしています。よかったら覗いてくださいね。
稲垣智子インスタグラム

5月はGWもあるけど、母の日、私の誕生日もある月、ゆったり華やかな日々になるといいと思っています。

2024年4月半ばのお知らせ

・4/9 OAC自然農法庭部+実験花壇「百庭」 第一回 庭とアートのギャザリング

濃厚なギャザリングでした。私の野草を見る目は変わりました。
OAG Art Center Kobeでは、実験花壇、百庭さんとの自然農法庭部の初イベント『庭とアートのギャザリングvol.1』を終えました。
ご参加の皆様もありがとうございました。
参加者も先生!?みたいな、農園やってたり、ユニークで豊かな知識のある方々に囲まれ、野草、パーマカルチャー、アートについて知った3時間。
長いですが、あっという間に終わった1日でした。


私は、2019年のコラボレーションしたインスタレーション「発酵をよむ」という作品を中心にお話ししました。
この作品は、美術家の井上明彦さん、作曲家藤枝守さんとのコラボレーション作品です。

野草についてお話をしてくれた、百庭の代表研究者、おのはらのりこさんとは、2019年はお互い知らなかったのですが、この作品を偶然見ていたということが発覚しました。

普段は現代アートに親しむ機会がなかった人たちにも、発酵というキーワードで、アートにも興味を拡大してもらえる気がしました。

パーマカルチャーについては、お話をしてくれた安川エリナさんのnoteで詳しく説明されていますから、興味のある方はぜひ読んでくださいね。

ギャザリングもいいけど、活動もね。4月の種まきDAYのお知らせです。今月は16日と21日です。
下記画像からOAG Art Center Kobeの詳細に飛びます。

稲垣智子:4月の予定(2024)

すぐもう4月になります。
新しい始まりを感じる季節です。

今年度は、私もせっかくのこのHPのブログをもっと活用していこうと思い、予定を書いてみました。

稲垣智子の4月の活動です。
4月のビッグイベントはOAG Art Center Kobe(以下OAC)でとうとう教室がオープンすることです。
そして、新しい試みは、アートディレクターを務めるOACにある、自然農法庭部副部長として初のコラボレーション的アート活動です。

★ 教える日

大人も子どもも教えています。
ここでは大人クラスのみの紹介です。現代美術を学びたい人もどうぞ!

@ARTCA芸術教室(岸和田) https://www.art-ca.com/kishiwada
木曜日:4、18日
土曜日:6、13、20日
日曜日:28日

@OAG Art Center Kobe(神戸、岡本) https://oagartcenter.com/classes/
水曜日:3、17日
日曜日:7、21日

★ 稲垣が出演するイベント 

OAC自然農法庭部+実験花壇「百庭」 第一回 庭とアートのギャザリング
4月9日火曜日 14~17時
場所:OAG Art Center Kobe
OAC自然農法庭部の副部長をしています。
「発酵をよむ」という過去のコラボレーションであるインスタレーション作品をメインにお話しします。
https://oagartcenter.com/gardenproject/

♦︎ゲストによるOAG Art Center Kobeのイベント
稲垣は参加しませんが、関わっているイベントです。

アントニー・デュシェンヌ「呑風景(のむふうけい)」
レクチャーパフォーマンスとテイスティング
4月21日日曜日 15:30-
https://oagartcenter.com/paysagesaboire/

春の気持ちのいい季節、みなさんとどこかでお会いできたら嬉しいです。

OAC自然農法庭部+実験花壇「百庭」 第一回 庭とアートのギャザリング

日時 :4月9日(火) 14:00~17:00ぐらい
場所:OAG Art Center Kobe
無料

内容:OAG Art Center Kobe(以下OAC)の自然農法庭部は、北野町西公園にある実験花壇「百庭」と一緒に、庭とアートをテーマにギャザリング(集い)をいたします。

百庭からは、OACの庭を散策しながら、周辺も含んだ野草を一緒に探して、その楽しみ方を初心者向に(担当:代表研究者 おのはらのりこ)、また、パーマカルチャーとは何か、アートとの関係を今回は導入編として(担当:パーマカルチャー・デザイナー 安川エリナ)、それぞれお話します。

自然農法庭部の副部長である稲垣智子(美術家)は、2019年に制作したコラボレーションであるインスタレーション作品「発酵をよむ」を中心にアートについてお話します。

その後、みんなで庭とアートで何ができるか創作的な展開に繋げていくギャザリングをします。

第一回目の新たな試みにご参加ください。

https://oagartcenter.com/gardenproject/

DMをダウンロード

OAG Art Center Kobe, Art Exhibition vol.1「Kunst Party」

2023年11月の5日間、OAG Art Center Kobeでは、こけらおとしとなるグループ展「Kunst Party」を開催します。

ドイツ語で「アート」を意味する「Kunst」と、華やかな集まりだけでなく、登山隊や部隊のように目的を持って集まったグループなど複数の意味を持つ「Party」を組み合わせ、多様な人々の関わりによってアート活動を行っていくという当センターの方針を反映し、こけらおとしに相応しい名称となりました。


Art Exhibition vol.1「Kunst Party」
会期:2023年11月19日(日)、20日(月)、25日(土)、26日(日)、27日(月)12:00-17:00
会場:OAG Art Center Kobe 〒658-0003 兵庫県神戸市東灘区本山北町6-17-32
阪急神戸線岡本駅から徒歩約8分、JR神戸線摂津本山駅から徒歩約12分

出展アーティスト( 50音順)
稲垣智子、岩名泰岳、植松琢麿、内海昭子、大﨑のぶゆき、大野由美子、国谷隆志、田中秀和、谷山恭子、長嶺慶治郎、林勇気、渡辺えつこ

主催:公益社団法人オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会
企画・運営:OAG Art Center Kobe

OAG Art Center Kobeのオープンと初のトーク

OAG Art Center Kobe(オーアーゲー アートセンター神戸)がオープンいたしました。
静かに、そしてじんわりと。

OAG Art Center Kobeは数年前から、個人的に交渉して、そして、最終的にはOAGの人たちと協力することによって、素敵なセンターとして新しく生まれ変わりました。

まず最初に小さなイベントからと思い、トークを行いました。

改修後初めて、人がゲストとして訪れたセンター。

「アートを旅する」をタイトルに、
私はこの6月から7月に1ヶ月滞在したArt Omiのことを話しました。
庄子萌さんが、イギリスのサーカスについて、西元まりさんはカナダでのサーカスについて、お話ししました。
小さくて、中身の詰まった回となりました。
詳細はこちらhttps://oagartcenter.com/20231008-2/

私個人のお知らせだったにも関わらず、思ってた以上の人が来てくれました。
お話ししていただいたみなさん、来ていただいたみなさんありがとうございました。

One to one performance @京都府立大学

京都府立大学で、講義を受けている学生さんを中心にワントゥーワン パフォーマンス(One to one Performance)を行いました。
タイトルは「あなた|わたし」という新作です。

ワントゥーワンパフォーマンスとは、一対一型のパフォーマンスです。
一人一人に向き合うので、パフォーマーと参加者という関係が、パフォーマーとパフォーマーという意識に変化していくような流れを作れたらと思いましたが、参加者のみなさんどうだったのでしょう。

2016年にイギリスのシェフィールドでWROUGHTという、One to One Performance Festivalに参加しました。 今回の講義でのパフォーマンスも、そこでもお世話になった演劇学研究者の方に招待され行いました。

久しぶりのOne to Oneは、なかなかエネルギーを使いましたが、人によって変わっていく興味深いパフォーマンスだと改めて思いました。

五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、<臭覚>)を働かせる作品です。
今回は、パフォーマンスで初めてセリフを使いました。
タイトルにあるように、あなたとわたしの境が曖昧になるような違和感を醸し出せたらと思いました。

One to One Performanceを知りたい方は2016年の作品「その日はずっと雨が降ってた」を参考に見てください。