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MAWAでの経験がAIR_Jに掲載されました

アーティストを続けるためには、経済的な面だけでなく環境的な面でも困難が伴います。
私も長い間、アーティストとして生きていくために必要なことを考え続けてきました。
そして、カナダのウィニペグにあるアーティスト・イン・レジデンス「MAWA」での夏の滞在は、私にとって新しい視点を得るきっかけとなった貴重な経験となりました。

MAWAで過ごした時間は、私のアーティストとしてのライフスタイルについて再考する機会になりました。

日本全国のアーティスト・イン・レジデンス総合サイト、AIR_Jには、MAWAでの経験についての記事が掲載されています。
私がMAWAで得た貴重な体験や、そこで出会った人々についても紹介しています。

興味がある方は誰でもですが、アーティストやレジデンス運営の人もぜひ記事を読んでみてください。
https://air-j.info/article/reports-interviews/reports-interviews-air_and_myself_09_inagaki_tomoko/

[なにそうだん]でゲスト相談員をします。

大阪市のアーティストサポート窓口の[なにそうだん]でゲスト相談員をします。

3月6日(月)13:30〜17:15
ゲスト相談員
稲垣智子さん(美術家、ARTCA芸術教室岸和田代表)

相談のお申込みはこちらから
https://forms.gle/DDojibvFoTZ4JMdY6

私も昨年、[なにそうだん]に相談をしたことがあります。

自分一人で考えるより、誰かと一緒に考えることは、自分の頭の中を整理することにも繋がりますから、一人で考えるよりも、新しいアイディアに繋がるかもしれません。

大阪市にアーティストをサポートしようという試みがあるっていうことは大切なことだと思います。

2023年

2023年が始まりました。
もう一月も半ばって早いですね。

私は元旦は初日の出を友人たちと、自分が住んでいる塩屋の海から眺めました。
ゆっくり海の方から登ってくる真っ赤な日の出は、新しい年を象徴してるかのようにも見えました。

今年もどうぞよろしくお願いします。

初参りや初詣は、初めて行った須磨寺、
そして生田の森が初めて訪れた時からお気に入りの場所なので、生田神社に行きました。
森の木々の生命力溢れる伸びやかさに満ち溢れた場にエネルギーをいただいた気分です。

今年はお正月にVISION BOADを作成しました。
2023年の目標を掲げたものです。今年は、柔軟性と、広がりをメインテーマにしました。

2022年、年末のご挨拶

2022年も最終日、12月31日となりました。
この一年の活動の振り返りです。振り返ってみると、今思えば、グループ展、個展、アーティスト・イン・レジデンスをバランスよく行なった一年でした。

狂転体というグループ展で、+1 art、そしてCASで展示を行いました。
不思議な遊びに満ちた展覧会でした。主催の方が楽しんでいたのがとても良かった。長く続ける秘訣だと思いました。

アーティスト・イン・レジデンスには、和歌山、白浜にある川久ホテルにある川久ミュージアム、そして、カナダでは女性のアーティストにフォーカスした施設、MAWAにも参加しましました。

レジデンスでは新たな、アーティストとの出会いがありました。
コロナ禍もあり、新たな出会いが少なくなった中で、このような経験は新鮮で豊かなものでした。

川久のレジデンスでは、二つの大きめの作品制作だったので大変でしたが、家族や友人が手伝ってくれて思い返すと感謝の気持ちでいっぱいになります。
ホテルの方々も、スタッフの方がたも暖かく良い時間を過ごしました。

MAWAでは、海外には3年ぶりで海外に不慣れな感じになってる自分に驚きました。
Project’Doors’の2022年版を制作しました。
MAWAは施設自体が興味深いのと、ウィニペグがアーティストにとって良い市だとも思いました。

MAWAでの滞在を助成を小笠原敏晶記念財団にいただきました。
コロナ禍で、海外のレジデンスに行けることができるのかわからない状況だったので、助成金への応募をしていなかったのですが、
小笠原敏晶記念財団は応募期間の範囲が広く、レジデンス滞在中に応募することができとても助かりました。

今日は、白浜での制作を手伝いに来てくれた人たちと年越しをします。
塩屋の海で朝日を見る予定です。

来年も皆様にとって素晴らしい一年でありますよう!


*散歩した時の塩屋の夕日

Face: Pop Up Exhibition by Tomoko Inagaki 2

カナダから関西に戻ってきて、2週間以上も経ちました。

日本はお盆もちょうど終わったところ。
そろそろ夏休み気分も徐々に薄れてくるのでしょう。

お休み気分も少し落ち着きそうなところで、カナダ、ウィニペグでのポップアップ展の画像を載せておきます。

なんとなく懐かしくなりつつもあるカナダのレジデンス。
来年はNYのレジデンスが決まっていますが、カナダも訪れたいなと考えています。

上2枚の写真の作品は《Project’Doors’
下の写真の作品は《愛の無表情》です。
ポップアップは短い期間でしたが、休暇中ながらウィニペグの方が来てくれました。
ウィニペグの滞在最後には、MAWAの人たちにMAWAについてのインタビューをしたりしました。
それも良い学びになりました。
日本で私が学んだことが活かされるといいのですが。

帰国後は、しばらく仕事に復帰し、その後のお盆休みは海に行ったりして過ごし十分に遊び満たされました。

遊んだり、休んだりは重要で、こういうことがあるとやっぱり今度は仕事をしたくなるし、アイディアが湧いてくるというか、もっといいものを提供したい気持ちになります。

Face: Pop Up Exhibition by Tomoko Inagaki1はこちらを見てください。

Face: Pop Up Exhibition by Tomoko Inagaki

カナダ、ウィニペグでの生活もあと1週間程度となりました。
今までいろんな国に滞在しましたが、一番居心地のいい国です。
人や文化が、私にとって馴染みやすい感がしました。気候については、今は夏だからという可能性は高いですね。特にウィニペグはマイナス30度まで下がるそうです。

こちらで映像の展示をすることになりました。短い期間ですが、多くの人の目に留まればと思います

以下、MAWAのHPより
Face is a pop up exhibition by Artist in Residence, Tomoko Inagaki featuring three video works, Love Has No Face (3’28’’/2020), Project ‘Doors’ (4’/2022), Room 314 (10’40’’/2022).

Project ’Doors’ is an annual art project that began in 2013. Every year Inagaki shoots a performance where she opens and enters a door in a different location. This year, during her residency, she shot footage of herself entering MAWA’s door and added it to the video.

Love Has No Face and Room 314 are scripted videos dealing with love.

こちらでも、Project’Mirrors’の撮影をしました。2022年バージョンはMAWAです。

Artist Talk at MAWA2

7月13日にトークが終了しました。
ウィニペグの人たちは、6月から9月まで夏休み休暇の人が多く、参加者は少ないのではないかと言われていたのですが、たくさんの方に来ていただきました。
ありがとうございました。

photo by Michelle Pichette

トークは約1時間。
質問もいろいろ出て答えるのも楽しかったです。

大学生時代から作品の流れ、その時に起こった世界や日本の事件を交えてお話ししました。

私の印象では、Seaの作品が皆さんの関心を引いたようです。
ウィニペグの冬は長く、美術館やギャラリーの作品を見ても、刺繍やニットの女性の仕事が作品にも現れていると感じました。
そんな中、私の編んでいくパフォーマンスの作品に皆さんの関心が向いたのかもしれません。

良き時間を一緒に過ごせたこと嬉しく思います。

関連ブログ
https://tomokoinagaki.com/blog/574/
https://tomokoinagaki.com/blog/567/

Artist Talk at MAWA


アーティストトークのお知らせです。
I am having an artist talk on 13th July 2022.

Wednesday, July 13, 2022
6:30pm – 7:30pm
MAWA, 611 Main St, Winnipeg, MB
detail:https://mawa.ca/events/tomoko-inagaki-artist-in-residence-artist-talk-2
Tomoko Inagaki (Osaka and Kobe, Japan) is MAWA’s artist in residence for the month of July, 2022.

Tomoko Inagaki lives and works in Osaka and Kobe, Japan. Her work explores gendered experiences of life, death, nature and artificiality through installation, video, photography and performance. While in Winnipeg she will continue her annual Doors project, a video performance of opening and entering that has been ongoing since 2013. She will also work on a new pandemic-related video work, Protective Screen.

アーティスト・イン・レジデンス@MAWA、ウィニペグ/カナダ


日本を7月4日に出発し、カナダ、ウィニペグのMAWAというアーティスト・イン・レジデンスに来て4日目になりました。

今回私が滞在するのはMAWAという施設です。
MAWAはMentoring Artists for Women’s Artの頭文字をとったものです。
ここでは展示スペースとレジデンス施設があります。

こちらは私が滞在している部屋です。上の銀のパイプはエアコンです。日本ではなかなか見ない光景。


窓からの風景です。
隣にホームレスのシェルターがあるのですが、いろんな人がいるので、夜遅くなると外出は気をつけるように言われました。

MAWAは珍しい試みで、女性のアーティストの作品制作を続けていくためのメンターシッププログラムをしています。
メンバーも年齢が高めで、女性の先輩アーティストが若手を支える構造ができています。
女性アーティストとノンバイナリーのサポートもしており、ジェンダーに柔軟であることが窺えます。
カナダは2005年から同性婚が合法化されていて、同性婚が当たり前になっている社会です。
夫婦別性さえ、まだ叶わない日本では驚きの状況ですね。

こちらは私も紹介されているニュースレターです。

カナダの広い場や、自由な空気を得て、いろいろ考える機会を持てて良かったと思っています。
7月末あたりまでおります。

川久ミュージアム「アーティストインレジデンスプログラム2022」

ホテル川久で行われたアーティスト・イン・レジデンスに参加しました。

私は5月9日から6月2日までの滞在で、今まで幾つかのレジデンスを体験していますがステイ先のホテル川久はとても豪華なものでした。
しかも、部屋の窓から海が望めるという自分がいつかは住みたい環境。

恵まれた環境だからか、新作一つの制作のはずが作品数が二つに増えました。
そのためかなり制作に集中した日々を過ごしました。


画像はホテルの人々にどんな作品を作るか説明しているところです。
ホテルの方々は写真で見るとピシッとしてるのですが、とても暖かく、ホテル川久は私にとって何度も行ってみたいところになりました。
アーティスト、それを支える人々との新しい出会いもあり、レジデンスは素敵な時間でした。

制作には、友人、家族まで手伝っていただきみんなに支えられ作品は完成しました。

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