Arts and Media / volume 11

大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室 編集のArts and Media Volume 11が7月末に発刊されました。
私は、活動報告として、『稲垣智子|Diary 2020-2021──パンデミック下の制作活動』として書いています。
2018年から毎年、何かしら書いて掲載していただいています。

Arts and Media Volume 11 仕様;
A5判/148×210mm/278頁
並製くるみ表紙/ジャケット巻/本文特色/2021年

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大阪大学文学研究科アート・メディア論研究室が発行する本誌『Arts and Media』は、アートとメディアの原初の関係に改めて注目し、芸術をもう一度、情報伝達の手段として見てみたい、そんな熱望から生まれた雑誌である。あるいは逆に、現在、情報伝達のツールとして生まれ、活用されている様々な手段が、今まさにアートへと変貌しつつあるその瞬間を切り取ってみたい。
収録される論考は、映画や写真、絵画、建築、文学、マンガ、新聞・ラジオ、演劇、博物館学などなど、実に多彩だ。この「祝祭的な混沌」が生み出すジャンル不明性こそは、ただ本研究室にのみ醸成可能な知的テンションであると自負するものである。
遺伝子の多様性が生命の安全装置として機能するように、我々は文化の多様性を保つことこそが、現代社会に対するある種のセーフティネットになるものと心から信じている。 文だの理だのといった狭隘な専門跼蹐の殻を打ち破り、百学連環の知の饗宴をとくと愉しんでいただきたい。
編集長 桑木野幸司
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ちなみに前号のvol.10は紀要には珍しく、日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会が主催する、第54回造本装幀コンクールで産業大臣賞を受賞したそうです。

左上の冊子がvol.10です。

私は『コラボレイティブ・インスタレーション・アートの可能性』について書きました。

Art & Media vol.11はデザインをしてくれた松本工房のオンラインショップで購入できます。