個展「Diary」の3つの作品

「Diary 2020」のギャラリーに置いていた作品説明です。

稲垣智子は、映像、写真、そしてインスタレーションなどのメディアを使用し、日本社会、ジェンダーにフォーカスした作品を主に展開しています。

今回は、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいはじめてから現在まで、2020年に制作した3つの映像作品を展示致します。

映像作品《愛の無表情》では、映像加工アプリ「スナップチャット」の性別変換機能を使用し、女性である稲垣が出演者の男女両方を一人で演じます。ジェンダー、年齢によって、人間がどのように人を判断するのか。「愛」を取り上げ、見る人によって異なる様々な視点を提供します。


プロジェクト《Doors》は、1年に一度、作家がドアを開けて中に入るシンプルな行為を収めた継続的な映像プロジェクトです。2013年から始まり、今回の2020年バージョンも含めると8年目になります。2019年までは美術関連施設で撮影していましたが、今までとは異なり、2020年は展覧会やレジデンスが中止や延期になり自宅にて撮影しました。

プロジェクト《Partitions》は同じく、映像のプロジェクト型の作品です。パンデミック後の社会に必須となってしまったパーテーションを画面の中央に置き、祈る行為を行う映像です。

このプロジェクトは、現在参加者を募っています。内容は、身近にあるパーテーションを使用して、それぞれの方法で祈る行為を撮影し、映像に繋げていきます。

コロナ禍により引き起こされた、人と会うことが困難になり、内面を見つめる時間が長くなった環境で制作されたパフォーマンス的要素の高い3作品を、

作家の日記「Diary 2020」と名付け展示致します。