西と東

9月です。もう直ぐ9月11日。9.11はもう15年も前になってしまったのですね。

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のWTCが突入されたのを日本でニュースで見ました。
2001年、8月末に私はイギリスの大学に卒業して帰国したばかりで、今更ながら大学卒業直後に起こった9.11は私にとって大きな事件であり、これからの世界を見つめていくのに、重要な要素になってしまうのだと考えたりしてしまいます。

私が留学をしていた1997年から2001年のイギリスというのはYBA(Young British Artist)最盛期の後で、まだまだYBAを輩出したゴールドスミスカレッジも元気で、イギリスのアート自体も生き生きとしていて、とりわけロンドンにいることは刺激的でアートに触れた毎日を過ごすことができました。
そこで学んだことは今でも自分の中に息づいています。

その後、日本に戻ってきてからは、レジデンスや展覧会で海外を行ったり来たりすることはあっても、基本的には、日本人で日本在住のアーティストという意識は強くなりました。

そうすると、日本で生活をしていると、作家として、自分が日本に住んでいること、そして日本人であることの意味を考えます。
TheDayItIsRainingThe Day It Is Rainingのスケッチ
この世界地図は日本から見たものです。
イギリスの世界地図では日本は本当に極東。

最近、北京に15年滞在して帰ってきた日本人パフォーマンスアーティストとお話しする機会がありました。

その人と話していて面白かったのは、中国では道教の考え方が根強いこと(これは想像できますね)
そして、文化人の違いです。

中国では優れた人は前に出ないことが多く、社会的にならずに、隠遁してしまうらしいのです。その上、何もしないというか、何も作らない人になるようです。

突っ込んで聞いてみると、中国では自身の個性を打ち出したり、アイデンティティについて考えたりすることは西洋のようには強くはない感じでした。

もう一つは、作品制作においては、コンセプトよりも、気というかエネルギーを意識することがあるそうです。

それを聞いていると日本のアートというのは、過去に受け継いだ中国の文化をベースに、さらに今、西洋寄りになっていて、感覚の世界と理知的な世界の間で宙ぶらりんになっている気がしました。

あと面白かったのは書道は、中国では健康法として始める人もいるらしいです。つまり気の世界らしいです。

中国では芸術においてまた違う世界が繰り広げられているようです。

中国にはあまり興味がなかったのですが、このパフォーマンスアーティストのお話しを聞いてグッと中国に興味が湧いてきたのでした。